behalf
behalfは、「味方・利益・支持」を意味する言葉です。
本日は、behalfを使ったフレーズをご紹介します。
on behalf of / (on one's behalf)
「〜に代わって(の代表して)」「〜のために(の代理で)」
ofという前置詞は、後ろに名詞を限定して説明します。of以下に人や組織を置いて、「〇〇に代わって(を代表して)」、あるいは「〇〇のために」という対象を示します。
そして、このフレーズにはonが使われています。onは「接触」を意味する前置詞ですね。ofで限定した名詞に「接触して」、つまり、本来他の人や組織など(of以下の名詞)がすべきことを、その人や組織などに代わって(の代理で)行う場合に使われます。英語なら"as representing someone/something"、"instead of someone"、"in place of"、"on the part of"などが言い換え可能なフレーズになります。
【例】
On behalf of all our crews, thank you very much for flying with us today.
「全乗組員を代表して、本日皆様のご搭乗に心より感謝申し上げます。」
上記の例にあるように、フライトアテンダントの案内や、団体を代表する方のスピーチの冒頭など、on behalf ofはさまざまな場面で使われます。
では、ここでonをinにしたらどうなるのでしょうか。前置詞だけの違いですが、その前置詞自体のコアイメージが違うため、ニュアンスが変わります。ただし、次のフレーズはあまり使われることがないので、参考程度にご覧ください。
in behalf of / (in one's behalf)
「〜の利益のために(〜の利益になるように)」
*イギリスではこちらのフレーズは使わず、on behalf ofもしくはon one's behalfを使うようです。
外部との間に境界が設けられるというコアイメージを持つ前置詞in。behalf(利益)が境界の内側にあるイメージとなって、「〜のために」と一見on behalf ofと同じような意味を表すようですが、こちらは、of以下で限定した人や組織などの利益になるようにと言いたい場合に使われます。be benefit to someoneだったり、to help someoneあたりと言い換えが可能ですが、実はこの表現、一番簡単に置き換えられる単語はforなので、日常の会話では、ほぼ登場する機会はありません。
【例】
Melanie worked extremely hard in behalf of her family.
「Melanieは彼女の家族のために必死で働いた。」
in behalf ofをforに置き換えてみてくださいな。
Melanie worked extremely hard for her family.
こちらの方が馴染みがあるし、言いやすいし、ナチュラルですよね。
難しいフレーズを無理に使わずに、in behalf ofはその存在だけ理解するに留めていただいてOKです。
いかがでしたか?
Have a great holiday!
See you soon.