gratefulとthankful

grateful, thankfulの違い

感謝を表す言葉はたくさんありますね。

最も基本的な言い回しは"thank you"やカジュアルダウンした"thanks"などがありますが、皆さんはこれら以外でどのようなフレーズをご存知でしょうか。

ここで大切なことを一つ。

英訳を考える時、単に日本語の用語を辞書だけ引いて直訳するのはやめましょうね。「自分の言いたいことはなんなのか」「どのような文脈でその単語を使いたいのか」を常に意識しましょう。そうしないと、ただの直訳となり、意図するところが不明瞭になったり、不自然な内容となってしまうことが多々あります。

今回は、「感謝する」を意味する少しフォーマルな2つのフレーズである

"I'm grateful"

"I'm thankful"

について、感謝する対象の違いを確認していきます。

I'm (I am) grateful...　

Thank youのフォーマルな言い方。"grateful"は人やグループから受けた親切な行為や助力などに対し「感謝する」ことです。

【例】be grateful (to + 人)  (for + 物ごと)

I am very grateful to you (Thank you) for sparing time for me.

「お時間を割いていただきありがとうございます。」

I am so grateful (Thank you) for your support for getting this job done. I couldn't have done it without you.

「完成まで（この仕事を終えるため）のサポートに心から感謝します。あなたなしでは成し得なかった。」

We are very much grateful to Tom (We thank Tom) for being here and for all he does for our company in the midst of chaos.

「この混乱の中、Tomが我が社に留まり力になってくれた全てのことに感謝します。」

I'm  (I am) thankful...

本来、自分の幸運や自分ではどうすることもできない自然災害や病などが身に降りかからなかった際に、その「幸運さ」などに対し「感謝する」場合に使いますが、 "I'm grateful..."と同じように使われる場面も見かけます。

感謝の対象は事柄や神、運の良さなどです。

【例】be thankful for something / be thankful that + 主語 + 動詞

I am thankful that all my friends are safe.

「友人全員が安全とわかりありがたく思っている。」

The families of all crew members were thankful that the derailment of an ABC Rail freight train didn't cause any casualties.

「乗客の家族たちは、ABC貨物列車の脱線事故で犠牲者が一人も出なかったことに感謝した。」

Lucy is thankful that she has given an opportunity to reflect on her mind.

「Lucyは、彼女自身を振り返る機会を与えられたことに感謝している。」

いかがでしたか？

他にも"I can't thank you enough."「感謝してもしきれません。」とか"Thank you~."の後に"I (really) appreciate it (very much)."「とても感謝しています。」や"It/that means a lot to me."「それは私にとってとても意味のあることです。」などと続けても良いでしょう。

最後に"Thank you~."のバリエーションを確認しておきます。

"Thank you for everything(you've done for me)."

"Thank you so much/very much."

"Cheers."（主にイギリスで使う。）"

"You are the best!"「あなたって（君って）最高！」

いかがでしたか。感謝の言葉はさまざま。

場面に応じていろいろな表現をしてみましょう。

お疲れさまです。

See you next time!

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