【音声付き】PCを意識しましょう
PC = Political Correctness
ポリティカル・コレクトネス:
宗教や性別、人種、民族などを偏見、差別なく、社会的、政治的な観点で正しい言葉使いや表現を心がけようとすることで、これを意識した表現をpolitically correct「政治的に正しい」と言います。
例えば、
警察官は、policemanというと男性の職業に見えるからpolice officerで表現しようとか、businessmanもご存知の方も多いと思いますが、business personと表現しますね。また、議長はchairmanではなくchairperson、消防士もfiremanではなくfire fighterといいます。いずれの表現も間違いではありませんし、使われてはいます。ただ、公式の場で表現するにはPCを意識するべきでしょう。
多様性などと言われ久しいこの頃ですが、日本は単一民族で、様々なことを感覚的に処理する傾向もあり、一部の社会的地位ある方のPCに対する意識が薄いことで未だ繰り返される失言をみると、グローバルだの国際化だのという表層的なことではなく、国際化、多様化とは真の意味で何を指すのかという本質に目を向けていただけたらなぁと思うわけです。
差別や偏見に対し過剰に反応しすぎるのは、それはそれで問題もありますが、英語を学ぶ上でこのような意識を持つことも、近い将来英語の話者の方々とお話をしていく上で大切な意識だと言えます。
これに関連することで、私自身もずっと気になっているフレーズがあります。
それは、「マンツーマン」という表現。英語で表記すれば"man to man"。このフレーズを、一対一のレッスンなど指して表現しても通じないのです。しかし、相変わらず英会話のレッスンで使っている語学学校などがある訳ですから、英語学習初心者の方は誤って使ってしまいますよね。
正しい表現は"one to one"です。
覚えておいてくださいね。
先ほどPCの話をしましたが、man to manもその一つです。確かに「一対一で」という意味にもなりますが、それは「面と向かって」「率直に(腹を割って)」という意味で、腹を割って対面するのは男性であると決め付けているところがPC的にアウトなんですね。PCに厳しい方からすると、このフレーズには偏見が含まれているということになります。
PCの話は抜きにしても、日本語で誤って単語の意味が認識されているケースは他にもたくさんあります。例えばクレーム。
英語のclaimというのは「(当然の権利として)主張する」という意味、法律関連、権利、主張の話の場面で多く登場する単語です。
単に不平・不満を言ったり、いわゆるクレームをつけるという表現をしたい時には
動詞であればcomplain
名詞として使うのであればcomplait
なのです。
ですからクレーマーはclaimerではなくcomplainerなのです。
今回は少し小難しいお話になってしまいましたが、言語を学ぶということは社会背景や歴史などにも触れるということで、これからも少しずつこういったことをシェアしていきたいと思います。
Thank you for reading!
See you next time.
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